冴えない医学生が素敵な医師になるまでの軌跡

医療・恋愛・趣味・医学部受験・ライフハック等について発信します。

【20記事記念】自己紹介コーナー!

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今回は、このブログの著者「冴えない医学生」の自己紹介をしたいと思います!

 
この投稿でブログを始めて20記事目ということで、テンション高めでお送りしていきます。
 
まず、初めてこのブログを訪れてくださった方に簡単にこのブログの紹介をします。
このブログでは、現役医学生の僕が、普段感じていることや考えていることを気ままに書いていきます。
テーマは医療がメインですが、恋愛、趣味、ライフハック的な記事も書いていこうと思っています。
医療関係者の方もそうでない方も楽しめる内容に出来たらいいなー!
 
次に「冴えない医学生」の基本情報ですが、現在医学部5年生です!22歳の男性!
いやー、20過ぎてから時の流れるスピードが早くてびっくりです。
これが大人になるということなんでしょうか...(笑)
 
これから詳しい自己紹介をしていきますが、ただ僕の紹介をするだけではつまらないと思うので、これまで書いた記事の紹介や、これから書く予定の内容について所々に散りばめておきました!
 
気になった方はぜひ読者登録してみてくださいね!
既に読者登録してくれている方、いつもありがとうございます!
 
それでは、Let's Go!!
 

生い立ち

ごく普通のサラリーマン家庭に誕生。兄弟はおらず、一人っ子です。
 

小学校時代

教育熱心な親の方針により、小学校4年生から塾に通い、中学受験の勉強を始めました。
努力の甲斐あって、私立の中高一貫校(男子校)に合格。
 

中学高校時代

中学時代は、女子がいない環境に多少の後悔を感じつつ(笑)、徐々に男子校に染まっていきました。
将来の進路を考える中で、病気を治すことで人を幸せにする医師という職業に憧れをもち、医学部入学を決意。
 
高校時代は医学部入学に向けて、ひたすら勉強してました。
河合塾駿台を掛け持ちし、休日も自習室で勉強していた記憶があります。
 
今振り返ってみると、僕の中学高校時代は甘い青春こそありませんでしたが、男子だけの環境は楽しいこともたくさんありましたし、学生生活をそこそこ謳歌していたなぁと思います。
その体験をもとに、『中高6年間男子校で感じたこと』の記事を書く予定です。
 

大学時代(現在)

地方国公立大医学部になんとか現役合格。
他学部との交流もなく、医学部は狭い世界だなあと実感しています。
勉強の方では、追試になることもなく、留年しないで何とか5年生までこれました。
医学部でやってきた勉強法については『医学生が実践している効率の良い勉強法』の記事をどうぞ。
 
大学ではいろんなことにチャレンジしたいなーと思い、部活でバンドをやったり、仮想通貨投資をしてみたり、友達が主催するイベントに参加したりしています。
 
今は、早くお医者さんになれることを夢見て、臨床実習と国試の勉強を頑張っています!
 

趣味

・音楽
 聞くのも演奏するのも好きです! 
 ジャンル問わず、テンション上がる曲、ノリノリになれる曲が好みです!
 LINE MUSICで気に入った曲を聴きながら、自分の部屋で謎の踊りをしています。
 Guitarがちょっとだけ弾けます!
 
・読書
 推理小説を読むのが好きです!
 僕がおすすめする推理小説は『お家で読書をしよう!おすすめの推理小説3選』をどうぞー!
 これからも面白い本を読んだら紹介していきます!
 
・映画
 家より映画館で見る派ですね!
 友達と見に行くのもいいですが、一人でふらふら~とレイトショーを見に行くのにハマっています。
 最近はコロナの影響で行けてませんが....Prime Videoで我慢しています。
 
・ドライブ
 クルマが大好きなんです!
 見るのも乗るのも運転するのも好きです!
 街中で走っている車の名前はほとんど言えちゃいます。
 昨年は、バイトと投資で稼いだお金で新しい車を買っちゃいました!
 マニュアル車で、運転するのがすごく楽しいです。
 『クルマの記事』もいつか書きたいです。
 
フットワーク軽めなので、楽しい・面白いと思ったことは何でもやっちゃいます。
 

Q&Aコーナー

・実家暮らし?一人暮らし?
 大学が実家から離れているので、一人暮らしをしています。
 一人暮らしって最初は心細いですが、慣れると楽しいものですねー!
 一通りの家事は自分でできている…かな(?)
 近年は、家電とかにこだわって下宿先でのQOLをあげてます!
 『一人暮らしのライフハック的な記事』も書いてみたいです!
 
・バイトは?
 個別指導塾で塾の講師をしています!
 中学受験から大学受験まで教えています。
 近いうちにこのブログで『医学部受験についての記事』を書こうと思います!
 このブログを見ている学生の方で、勉強に関して悩んでる方がいたらアドバイスします!
 コメントやお問い合わせからどうぞー!
 
・彼女は?
 いません!!絶賛募集中です!!
 恋バナするのが好きなので、このブログでも引き続き恋愛の記事を書いていきます!
 過去に書いた記事は『恋愛カテゴリー』からどうぞ! 
 でも最近は一人で自由に生活するのもいいかなーと思ったりしてます。
 ヤバい(笑)。結婚できないフラグ立ってます。
 
・コロナ自粛中何してる?
 基本一人でいるのが好きなので、そんなに苦労してないです(笑)
 学校からの課題をやったり、ブログを更新したり、Youtubeを見たり、友達とZoomで飲み会したりしてますね~。
 LINEでできる人狼ゲームも面白いですよ!
 
もし他に聞きたいことがございましたら、コメントやお問い合わせからお気軽にどうぞ―!
 

おわりに

少し長くなりましたが、以上、このブログの著者「冴えない医学生」の自己紹介でした!
最後まで見てくださった方、ありがとうございます。
まだブログを始めて約3週間の初心者ブロガーですが、読んでくださった方に少しでも役に立つ情報をお届けできるよう、日々ブログの内容を考えています。
はてなスターやコメントを頂くと、とっても嬉しいです!
また、医療のこんなことが気になる!医学生のこんなことが知りたい!といったリクエストも募集中ですのでどんどん送ってください!
これからもこのブログをどうぞよろしくお願い致します!
それではまた次の記事でお会いしましょう。
 
バイバイ!(@^^)/~~~

医学生が周りの人によく言われること

今回は、医学生である僕が、医療関係者ではない人たちからよく言われることを紹介します。

①「頭いいね」

大学の学部を聞かれて医学部と答えた後に、絶対言われます。
言われる側としては、なかなか返答に困ります。
素直に肯定すると自慢しているみたいになるし、かといって「そんなことないです~」と否定するのも、嫌味に感じる人がいるのではないかなと思っています。
最近では、肯定も否定もせず「ありがとうございます~」と言っています(笑)。
 
たしかに国公立の医学部は、偏差値でいったら東大・京大と同じレベルで、世間一般からしたら頭がいいとされる部類に入るでしょう。
でも逆に言うと、医学生が得意なのは、学校の勉強だけなんです。
一般の人なら当たり前の常識がない人は多いし、政治のことも知らないし、お金の知識もない。
僕も最近、患者さんと話すようになって、自分の知識が偏っているなぁ、まだまだ自分の知らない世界があるなぁと実感しています。

②「何科に進むの?」

これもよく聞かれます。
医学部入学時に専門の科を決めると勘違いしている人も中にはいます。
決まっているのは歯学部だけです。
医学部では、将来眼科医になる!と決めていたとしても、全ての診療科を勉強します。
 
臨床実習前の医学生の大半はどの科に進むか決めていません。
どの科が自分に向いているのかなんて、座学だけじゃイメージしづらいからです。
臨床実習(ポリクリ)や卒業後2年間の初期研修(いわゆる研修医)の間に決めます。
3年目から実際に専門の科で働き始めます。
在学中になんとなく志望科が決まっていても、研修医になってから志望科を変える人も多いです。

③「健康相談」

親とか親戚に多いです。
僕の親戚には医療関係者が全くいないので、「○○という症状があるんだけど大丈夫かな?」といった相談が頻繁に僕のところに来ます。
僕は現在5年生で、授業では一通り全ての診療科を学び終えたのですが、医学の世界は広いので、まだまだ知らないことは沢山あります。
僕が知っている知識で答えられる範囲は答えますが、検査もしないのに症状だけで診断するなんてヤブ医者もいいところです(笑)。
例えば、「腹痛」をきたす代表的な疾患だけでも30個以上あるので、詳しい問診や身体診察もせずに判断することはそもそも不可能です。
一般の人よりは正確にアドバイスできる自信がありますが、不安なら病院に行ってほしいな、と思っています。

まとめ

一般の人からすると、医療の世界はドラマで見るぐらいであまりなじみのない世界だと思います。
一方で、僕たちも医療の世界にずっといると一般の人の感覚を忘れてしまうとも感じています。
自分の専門以外の世界にも常にアンテナを張っておくことが必要なのかもしれませんね。

放射線治療と免疫力について

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岡江久美子さんが新型コロナウイルスの肺炎で亡くなったというニュース、とても衝撃的でしたよね。
母がはなまるマーケットを見るのが好きで、僕もたまに見ていました。
ニュースを見ている中で、「放射線治療による免疫力低下で肺炎が悪化した」という主旨の報道をしているメディアがありました。
岡江久美子さんは、昨年の末、早期乳癌の手術を受けており、その後、今年1月から2月にかけて放射線治療を受けていたそうです。
その影響で免疫力が低下し、コロナの重症化につながったのでは?という意見でした。
今回は放射線治療と免疫力について解説します。

放射線治療と免疫力

今回の「免疫力の低下」が白血球の低下を指すものとします。
結論から言うと、「早期乳癌の術後放射線治療」で免疫力の低下が問題になることはありません。
たしかに、放射線による副作用には、照射後数週間以内に出現する早期障害の一つに赤血球・白血球・血小板の減少があります。
これらの血液成分は脊椎や骨盤などの骨髄で作られています。
そのため、脊椎や骨盤に放射線を当てた場合、骨髄の機能が低下(骨髄抑制といいます)し、赤血球・白血球・血小板の数が減少することがあります。
ただし、放射線のみで治療する場合(抗がん剤を併用しない場合)、脊椎を広範囲に照射しない限り、問題になることはありません。
今回の早期乳癌の術後放射線治療では、乳房に限局して放射線を当てます。
したがって、放射線治療による免疫力低下は起こらないと考えた方がよいです。
化学療法(抗がん剤)を併用する場合も骨髄抑制が起こることがありますが、手術と放射線治療の時期的に今回のケースで化学療法が行われたことは考えにくいです。

放射線肺炎について

もう一つ、新型コロナウイルスによる肺炎を重症化させる原因として、「放射線肺炎」をあげている方もいました。
まず、放射線肺炎についてまとめます。
・肺癌や乳癌などに対する放射線治療によって肺に炎症をきたした状態。
放射線照射後2~6か月後に起こることが多い。
・症状は、発熱、咳、呼吸困難など。無症状のことも多い。
前述のように、乳癌の術後放射線治療では乳房に限局して放射線を当てていくのですが、場所が近いため、肺にも多少は放射線が当たってしまいます。
胸部エックス線や胸部CTの画像で、放射線を当てた部分に一致した陰影がみられることで診断されます。
放射線肺炎はまれな合併症ですし、報道されている情報を見る限り、今回のケースで明らかな放射線肺炎が起きていた可能性は低いと思います。

まとめ

放射線治療と免疫力についてお話ししました。
放射線治療の中には骨髄抑制によって一時的に免疫力が低下するものもあります。
また、逆に免疫抑制の効果を期待して放射線治療を行う場合(例:移植前治療)もあります。
従って、「放射線治療は免疫力を低下させない」とは一概には言えませんが、乳癌の術後放射線治療に限って言えば、免疫力の低下は問題にならないと考えてください。
コロナが重症化するからといって乳癌の放射線治療を中止せず、必要な放射線治療はきちんと受けましょう。

人を笑顔にするのが好き

実習中止期間が延長となり、家で自由な生活を送っている最近の僕。
今回は、普段考えていることを気ままに書いていこうかなと思います。

「お笑い」が好き

僕はYouTubeでお笑い芸人のコントを見るのが好きです。
サンドウィッチマン東京03ラバーガールあたりはいつもチェックしてます。
最近は、四千頭身、わらふじなるお、さらば青春の光とかも見るかな。
他にも関連動画に出てくるやつをどんどん見てるとすぐに時間過ぎちゃいます。
もちろんM-1キングオブコントは見るし、大阪まで漫才を見に行ったこともあります。
どうして僕がこんなにお笑いを見るのが好きかっていうと、単純に笑えて楽しい気持ちになるから。
気分が落ち込んでいるときも、お笑いを見ると元気が出るような気がします。
それは、お金ではなかなか買えないものでしょう。
人を笑顔にすることが仕事のお笑い芸人って素敵な職業だなってつくづく思います。
人の役に立っている職業は世の中に多くありますが、人を直接的に笑わせることによって幸せにする職業は、お笑い芸人以外ないのではないでしょうか。
もちろん、面白いネタを作り続けることは努力がいるだろうし、テレビに出るような芸人はごく一部で、売れなくて苦労している芸人も大勢いるでしょう。
でも、売れない芸人だって、お客さんを楽しませようという熱意を持ってやっているのですから、尊敬します。

医師になっても患者さんを笑顔にしたい

人を幸せにしたいという点では、僕が医師を志した理由も少し関係しているかもしれません。
僕は小さい頃から漠然と、将来は人の役に立つ仕事がしたいなぁと思っていました。
その中で、病気を治すことで人を幸せにする医師という職業に憧れを持ち、医学部入学を目指して勉強してきました。
でも、実際に医学部に入って医学を学んだり、臨床実習を経験すると、患者さん全員の病気が治って回復するわけではない、ということも分かるようになってきました。
大学病院に入院している患者さんの中にはこれから長く生きられない方もいます。
でも、僕はそんな患者さんにも笑顔で接するよう心がけています。
残された人生を楽しく生きるサポートができたらいいなと思うから。
「笑う」という行為には、老若男女問わず人を明るく楽しい気持ちにさせる力があると信じています。
悲しいのに笑うことなんてできません。
たとえ病気が治らなくても、患者さんが笑顔になれば、つらい気持ちも少しは楽になるのではないかと思うのです。

まずは自分の周りの人を笑顔にしたい

僕自身、人前に積極的に出て目立つようなタイプではないんですが、家族や親しい友達との間ではよくしゃべります。
いわゆる、内弁慶タイプ。
また、ポジティブな思考の持ち主でもあります。
自分の周りにいる人をどうしたら笑わせることができるか、よく考えています。
Youtubeの動画を見ながら、お笑いのコツを研究することもあります。
自分の行動で周りの人を笑顔に出来たら、自分も嬉しくなって心の中でガッツポーズしちゃいます。
将来お付き合いする人も、明るくて一緒にいると楽しい人がいいな、とか思ったり。
そんな人が近くに現れることを願って。
 
おしまい。

【大学生向け】医学生が実践している効率の良い勉強法

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大学の勉強って、中学・高校の勉強とは違い、範囲が広く量も多いですよね。
かといって、四六時中勉強し続けるのは、なかなか厳しいですよね。
勉強以外にやりたいことがある人も多いことでしょう。
そこで今回は、医学生の僕が考える「効率の良い勉強法」を紹介します。

①重要な所から勉強する

効率よく勉強する上で一番大事なこと、それは「重要な所から勉強する」ことです。
限られた時間の中で、教科書の内容をすべて頭に入れるのは無理です。
ただ、試験に出るような重要な所はだいたい決まっているので、まずそこから勉強していけばよいです。
試験範囲をまんべんなくやるのではなく、範囲の中で優先順位をつけてから勉強するのです。

②過去問を活用しよう

優先順位をつける上で活用できるのが、「過去問」です。
まずは、部活の先輩でも友達からでもいいので過去問を入手しましょう。
次に、授業のレジュメ(プリント)やノートで、過去問で出題された所にチェックをつけていきます。
この作業を5年分ぐらいやります。そんなに時間はかからないはずです。
試験に出た所のチェックをつけることで、レジュメのどこが大事で、どこが大事ではないのかが分かってきます。
やるべき範囲を絞ったら、後はひたすらチェックのついた所を覚えるだけです。
赤シートで隠して覚えてもいいし、何度も書いて覚えてもOKです。
記述式の試験なら、真っ白な紙に何も見ないで書けるレベルまでやります。
過去問で出題された所をすべて頭に入れた後で、時間的に余裕があったら、まだ出題されていない所も勉強していけばよいのです。
場合によっては、過去問の答えを作って、それを覚えるだけでクリアできることもあります。
 
中にはまとめノートを作る人もいますが、ノートを作ることにこだわりすぎて内容が頭に入っていない人もいるので要注意です。
まとめノートを作ることは「作業」ですから、勉強している気になってはNGです。
 
ただ、過去問を中心としたこのやり方は、毎年傾向を変えてくる先生にはあまり通用しないのが欠点です。
その場合は、「試験に出ると言われた所」や「自分が重要だと思った所」を中心におとなしく全範囲やるしかないですね...

③分からない所に時間をかけ過ぎない

勉強を進めていくうちに、疑問点が出てくることがあります。
たいていは教科書やインターネットを使って調べることでしょう。
しかし、調べてみてもいまいちはっきりと分からない。
モヤモヤするから、もっと調べてみよう....と時間だけが過ぎていく。
こんな経験をしたことがある人も多いと思います。
しかし、調べものに時間をかけすぎるのは非効率です。
同じ時間でもっと大事な他の所を学習できます。
ある程度調べてみて分かりそうになかったら、潔くあきらめて切り上げることが大事です。
書いてある事項をそのまま覚えるか、友達に聞くかしましょう。
「すべてを完璧に理解しよう」という完璧主義はよくないです。

まとめ

僕が大学でやってきた効率の良い勉強法として、
重要な所から勉強する」、「過去問を活用する」、「分からない所に時間をかけすぎない」の3点をお話しました。
もし参考になるようなことがあったら幸いです!
コスパよく試験に合格して大学生活を謳歌してください。

医学部は進級が厳しいのか!?

「医学部は勉強が大変で、留年する人多そう…」といったイメージを持っている人、多いと思います。
しかし、僕が国公立大学医学部に在籍していて実感するのは、思ったより厳しくないということです。
そこで今回は、医学部の進級事情について詳しくお話します。

医学部の専門科目は全て必須科目

多くの医学部では2年生から本格的に専門科目が始まります。
専門科目は全て必須科目で、すべての単位を取得する必要があります。
試験は本試と追試の2回チャンスがあり、追試で受からないとその科目を落とすことになります。
僕の大学では、仮進級という制度があり、一つの科目を落としただけでは留年にならず、次の年でその試験をもう一度受け合格出来れば留年を回避できるというシステムがあります。
2つ以上の科目を落とすと留年が決定し、2年連続で留年すると放校となります。

実際どれぐらい留年するのか

僕の大学では、毎年5人ぐらい留年している人がいます。
上の学年から同じくらいの人数が補充されるので、総数としては変わらないのですが(笑)。
専門科目の中でも、臨床医学より基礎医学で単位を落として留年する人が多いですね。
座学が終わった後の臨床実習が原因で留年した人は聞いたことがありません。
6年生の卒業試験で不合格となり、卒業できない人も若干名いるそうです。

国公立大学より私立大学の方が進級は厳しい

一般的に、国公立大学より私立大学の方が進級は厳しいです。
私立大学には、進級を厳しくして国試に落ちそうな人をあらかじめふるいにかけることで、見かけの国試合格率を高くしようとする意図があるからだそうです。
国試の合格率が低いと文科省から補助金を削減されたりしますからね。
それに対して国公立大学は、何もしなくても国試合格率が高いところが多いので、進級は私立大学より緩いです。

留年しやすい人のパターン

留年しやすい人にはだいたいパターンがあります。
・周りから孤立している人
部活に属しておらず、友達との情報交換や過去問共有がない人たちは留年しやすいです。
もちろん、部活に属していなくても、そういう情報を独自ルートで入手して、無事に進級する人もいますよ。
・勉強の仕方が非効率な人
沢山勉強していて、一見、真面目そうに見えるのに、留年してしまう人も中にはいます。
勉強の仕方が非効率で、例えば、教科書を最初から全部読んでいこうと考えるような人たちです。
試験に出る肝心な所が頭に入っていないので、試験本番で点数が取れないという事態に陥ります。
・再受験の人
他の大学を卒業・中退したり、社会人を経験してから医学部に入学する、「再受験」の人も留年しやすい人に含まれます。再受験の人は基本的に意識が高く、真面目な方が多いのですが、それでも留年する人がいるのは、加齢による記憶力の限界でしょうか...

まとめ

たしかに、医学部の専門科目は学ぶ量が膨大で、試験も2週間や3週間の短いスパンであるので、進級するのに必要な勉強量は他学部より多いでしょう。
僕自身も最初は量に圧倒され、ついていけるかどうか不安でした。
しかし、勉強の仕方が自分の中で次第に確立されてくると、試験に合格して進級するのはそんなに難しくないと考えられるようになります。
むしろ、医学部に入るための受験勉強の方がよっぽど大変でした(笑)。
 
次回は、その効率の良い勉強法についてお話ししようと思います。

患者さんに言われて印象に残った言葉

今回は、僕が臨床実習で患者さんに言われて印象に残った言葉を紹介します。
臨床実習(ポリクリ)では、大学病院の全ての診療科を2週間または3週間ずつ回るのですが、その中で入院患者さんを担当させてもらうことがあります。
担当患者さんに対して医学生がやることは、患者さんへの問診、身体診察、練習用の電子カルテ記入、検査の立ち合いなどです。
毎日、入院している患者さんのところに行って話を伺い、病状や検査結果の評価(アセスメント)をしたり、今後の治療計画を考えたりします。
もちろん、医学生がオーダーを出したり、処置をしたりすることはできませんが、主治医のサブみたいな立ち位置だと勝手に思っています。

血液内科を回っていた時のこと

血液内科では、悪性リンパ腫の入院患者さんを担当させていただきました。
化学療法を行うために入院してきた患者さんです。
とても元気な方で、普通の人がみたらどこも悪いところが無いように見える人でした。
入院患者さんのところに行ったときは、まずバイタルをチェックしたり、体調の変化を伺ったりするのですが、病状が安定している患者さんとは、だんだん世間話をするようになるんですよね(笑)。
話の内容は、家族の話だったり、お仕事の話だったり、主治医には言えない秘密のトークだったり。
患者さんの方もいつも病気の話ばっかりだとうんざりしちゃいますからね。
その方といろいろな話をする中で、特に印象に残った言葉がありました。
主治医の先生について話していた時、次のようにおっしゃったのです。
患者さんの話をよく聞く先生がいい医者だと思うよ。先生が一方的に話すと、話したいことも話せなくなるからね。」
その言葉を聞いて、なるほどなぁと思いました。
それまで、患者さんが医師に対してどういう印象をもっているのか直接聞いたことはなかったので、「患者さんの話をよく聞く先生がいい医者」という言葉は、当たり前のようにみえて、実は新鮮でした。
確かに、医師が患者さんに説明するとき、短い時間で要点だけ患者さんに伝えて、後は任せとけ!というスタンスの医師は多いと思います。
大きな病院で働いている医師は、外来・入院含めたくさんの患者さんを担当していて、一人一人にかける時間が短くなってしまうことが大きな要因の一つでしょう。
しかし、画像上の改善や異常な検査値を正常に戻すことにこだわりすぎて、患者さんが困っている症状の改善が置き去りになってしまっては、本末転倒です。
自分が医師になった時には、たとえ短い時間の中でも、患者さんの話を聞く時間をしっかり確保しようと心に留めておきました。
雑談する時間だって、必要なのかもしれませんね(笑)。