冴えない医学生が素敵な医師になるまでの軌跡

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医学部は進級が厳しいのか!?

「医学部は勉強が大変で、留年する人多そう…」といったイメージを持っている人、多いと思います。
しかし、僕が国公立大学医学部に在籍していて実感するのは、思ったより厳しくないということです。
そこで今回は、医学部の進級事情について詳しくお話します。

医学部の専門科目は全て必須科目

多くの医学部では2年生から本格的に専門科目が始まります。
専門科目は全て必須科目で、すべての単位を取得する必要があります。
試験は本試と追試の2回チャンスがあり、追試で受からないとその科目を落とすことになります。
僕の大学では、仮進級という制度があり、一つの科目を落としただけでは留年にならず、次の年でその試験をもう一度受け合格出来れば留年を回避できるというシステムがあります。
2つ以上の科目を落とすと留年が決定し、2年連続で留年すると放校となります。

実際どれぐらい留年するのか

僕の大学では、毎年5人ぐらい留年している人がいます。
上の学年から同じくらいの人数が補充されるので、総数としては変わらないのですが(笑)。
専門科目の中でも、臨床医学より基礎医学で単位を落として留年する人が多いですね。
座学が終わった後の臨床実習が原因で留年した人は聞いたことがありません。
6年生の卒業試験で不合格となり、卒業できない人も若干名いるそうです。

国公立大学より私立大学の方が進級は厳しい

一般的に、国公立大学より私立大学の方が進級は厳しいです。
私立大学には、進級を厳しくして国試に落ちそうな人をあらかじめふるいにかけることで、見かけの国試合格率を高くしようとする意図があるからだそうです。
国試の合格率が低いと文科省から補助金を削減されたりしますからね。
それに対して国公立大学は、何もしなくても国試合格率が高いところが多いので、進級は私立大学より緩いです。

留年しやすい人のパターン

留年しやすい人にはだいたいパターンがあります。
・周りから孤立している人
部活に属しておらず、友達との情報交換や過去問共有がない人たちは留年しやすいです。
もちろん、部活に属していなくても、そういう情報を独自ルートで入手して、無事に進級する人もいますよ。
・勉強の仕方が非効率な人
沢山勉強していて、一見、真面目そうに見えるのに、留年してしまう人も中にはいます。
勉強の仕方が非効率で、例えば、教科書を最初から全部読んでいこうと考えるような人たちです。
試験に出る肝心な所が頭に入っていないので、試験本番で点数が取れないという事態に陥ります。
・再受験の人
他の大学を卒業・中退したり、社会人を経験してから医学部に入学する、「再受験」の人も留年しやすい人に含まれます。再受験の人は基本的に意識が高く、真面目な方が多いのですが、それでも留年する人がいるのは、加齢による記憶力の限界でしょうか...

まとめ

たしかに、医学部の専門科目は学ぶ量が膨大で、試験も2週間や3週間の短いスパンであるので、進級するのに必要な勉強量は他学部より多いでしょう。
僕自身も最初は量に圧倒され、ついていけるかどうか不安でした。
しかし、勉強の仕方が自分の中で次第に確立されてくると、試験に合格して進級するのはそんなに難しくないと考えられるようになります。
むしろ、医学部に入るための受験勉強の方がよっぽど大変でした(笑)。
 
次回は、その効率の良い勉強法についてお話ししようと思います。