冴えない医学生が素敵な医師になるまでの軌跡

医療・恋愛・趣味・医学部受験・ライフハック等について発信します。

医学生が周りの人によく言われること

今回は、医学生である僕が、医療関係者ではない人たちからよく言われることを紹介します。

①「頭いいね」

大学の学部を聞かれて医学部と答えた後に、絶対言われます。
言われる側としては、なかなか返答に困ります。
素直に肯定すると自慢しているみたいになるし、かといって「そんなことないです~」と否定するのも、嫌味に感じる人がいるのではないかなと思っています。
最近では、肯定も否定もせず「ありがとうございます~」と言っています(笑)。
 
たしかに国公立の医学部は、偏差値でいったら東大・京大と同じレベルで、世間一般からしたら頭がいいとされる部類に入るでしょう。
でも逆に言うと、医学生が得意なのは、学校の勉強だけなんです。
一般の人なら当たり前の常識がない人は多いし、政治のことも知らないし、お金の知識もない。
僕も最近、患者さんと話すようになって、自分の知識が偏っているなぁ、まだまだ自分の知らない世界があるなぁと実感しています。

②「何科に進むの?」

これもよく聞かれます。
医学部入学時に専門の科を決めると勘違いしている人も中にはいます。
決まっているのは歯学部だけです。
医学部では、将来眼科医になる!と決めていたとしても、全ての診療科を勉強します。
 
臨床実習前の医学生の大半はどの科に進むか決めていません。
どの科が自分に向いているのかなんて、座学だけじゃイメージしづらいからです。
臨床実習(ポリクリ)や卒業後2年間の初期研修(いわゆる研修医)の間に決めます。
3年目から実際に専門の科で働き始めます。
在学中になんとなく志望科が決まっていても、研修医になってから志望科を変える人も多いです。

③「健康相談」

親とか親戚に多いです。
僕の親戚には医療関係者が全くいないので、「○○という症状があるんだけど大丈夫かな?」といった相談が頻繁に僕のところに来ます。
僕は現在5年生で、授業では一通り全ての診療科を学び終えたのですが、医学の世界は広いので、まだまだ知らないことは沢山あります。
僕が知っている知識で答えられる範囲は答えますが、検査もしないのに症状だけで診断するなんてヤブ医者もいいところです(笑)。
例えば、「腹痛」をきたす代表的な疾患だけでも30個以上あるので、詳しい問診や身体診察もせずに判断することはそもそも不可能です。
一般の人よりは正確にアドバイスできる自信がありますが、不安なら病院に行ってほしいな、と思っています。

まとめ

一般の人からすると、医療の世界はドラマで見るぐらいであまりなじみのない世界だと思います。
一方で、僕たちも医療の世界にずっといると一般の人の感覚を忘れてしまうとも感じています。
自分の専門以外の世界にも常にアンテナを張っておくことが必要なのかもしれませんね。