冴えない医学生が素敵な医師になるまでの軌跡

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ニセ医学に騙されないようにするために

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今回はネット広告でみることが多い、ニセ医学についてお話します。

身近にあふれるニセ医学

血液クレンジング、水素水、痩せるサプリ、鍛神...などなど
いろいろなニセ医学がネット上を中心に出回っています。
YouTubeの広告でも多いので、誰もが見たことあると思います。
でもあれ、医学的には効果が無いものばっかりなんです。
もし今やっている人がいたら、時間とお金の無駄なのですぐにやめてください(笑)。

ニセ医学の見極め方

①批判的な視点でみる
まず、ニセ医学を見極める基本が、情報を「批判的な視点で」みることです。
「痩せたい」「綺麗になりたい」といった切実な願いがあると、広告の売り文句をそのまま信じたくなるぐらい視野が狭くなってしまいがちですが、それでは相手の思うツボです。
一歩引いたところから批判的な視点で、むしろ否定的な視点でみることが大事です。
「なぜそう言える?」「本当にそうかな?」といったツッコミを入れながら読んでみると、情報の偏りにも気づきやすくなるはずです。
 
②根拠をしっかり確認する
次に、広告が主張する効果の「根拠」をしっかり確認することが重要です!
ニセ医学は、本来科学的な根拠がないものを、あたかも根拠があるように見せようとしてくるからです。
巧妙な売り文句や数値を都合よく見せることよって、商品の優位性を主張してきます。
医療関係者じゃない一般の方が騙されてしまうのは当然といえば当然です。
しかし、よく調べてみると根拠が科学的でなかったり、因果関係がおかしいことに気付くことができるのです。
サプリに含まれている成分も調べてみるといいでしょう。
もっと安く手に入ったり、普段食べている食材にも含まれていたりすることが大半です。
このように、根拠で疑問に思ったことはどんどん調べてみましょう。
広告に書かれている一つの情報をうのみにし、それだけで判断するのは危険です。
複数の情報にあたることは情報の信頼性を上げるためにも有用です。
 
③情報源をしっかり把握する
「効果が論文で証明されています!」と書かれていたら、その論文を実際に読んで内容を確かめてみてください。英語で書かれていてもGoogle翻訳すれば読めます。そもそも出典元が書かれていないものは論外です。
「○○医師推薦!」と書かれていたら、その医師をGoogle検索して、実際に存在するかどうか、その分野の専門かどうかを調べます。
たいていは存在しないか、専門外の医師であることが多いです。
中には、企業からお金を貰って、企業側に都合のいいコメントをする医師もいます。
公的機関や医療機関が発信する情報以外は信頼しない方が賢明です。
 
④個人の体験談は当てにならない
有名人オススメ!に騙されないでください。
実際はそんなこと言っていないか、企業からお金を貰っているか、有名人本人も騙されているかのいずれかです。
「効果があった!」というような都合のいい情報しか載せませんし、業者側が適当に創作した体験談もあります。
そもそも、多くの人を対象とした臨床試験でもしない限り、個人の少ないケースが自分にも当てはまると考えるのは論理的におかしいですよね。
 
⑤消費者を安心させたり、購入をせかす言葉は要注意
具体的には、「30日間返品保証!」「好評のため在庫がなくなり次第終了なので、お早めにお申し込みください!」といった言葉に注意してください。
「返品できるからいいや」と消費者を安心させて購入する敷居を低くさせたり、購入をせかすことで冷静に考える余裕を消費者に与えない作戦です。
たいていの広告にはこれらの文言が書かれていると思いますが、慌てて購入しないようにしましょう。

まとめ

今回はニセ医学に騙されないための、正しい情報の見極め方についてお話ししました。
僕もネットサーフィンをしていて、怪しいサプリや健康法の広告を目にすることは多々あります。
そのたびに胡散臭いなぁと思いつつ、騙される人がいるんだろうなぁとがっかりしています。
皆さんが被害者にならないことを祈るばかりです。
いつか「ネット広告の怪しいサプリにツッコミを入れてみた!」企画でもやろうかなぁ(笑)。